ジュニアNISAは非課税枠を成人まで継続できるすごい制度

うちには子供がいて、ジュニアNISA口座を持っています。

なんとなくNISAの子供版と思っていたのですが、正しく制度を理解しようと思い、記事にしてみました。

ジュニアNISA赤ちゃん

以下が金融庁の公式ホームページです。

www.fsa.go.jp

金融庁ホームページを見ながら進めていきたいとおもいます。

ジュニアNISAで非課税枠をゲット

ジュニアNISA口座を開設する主な目的は「非課税枠をもらうこと」です。

株式や投資信託から得られた「譲渡益」「配当金・分配金」は、通常20%の税金がかかるのですが、ジュニアNISA口座の株・投信から得た利益は非課税になり、100%自分の利益にすることができます。

非課税枠は毎年80万円分、最長5年間有効です。

ちなみに、成人版のNISAの非課税枠は毎年120万円、最長5年なので40万円ほど少ない計算になりますね。

また、2018円に始まったつみたてNISAの非課税枠は、毎年40万円・最長20年です。

 

ジュニアNISAの非課税枠は毎年付与されますが、余った枠の繰越はできません。

5年経過するとどうなる?

ジュニアNISAですが、5年経過後の処理があまり認知されていません。

公式ページに加えて、以下のQ&Aサイトも参考にして調べてみました。

http://www.jsda.or.jp/sonaeru/oshirase/files/jr_nisa_qa.pdf

 

5年経過後、損失が出ていて今売却したら非課税枠の意味がない……なんて時は、NISA対象期間を5年間延長(=ロールオーバー)することができます。

その際は、ロールオーバーする金額分、その年のNISA枠を消費します。

 

また、ロールオーバーしない場合は、課税ジュニアNISA口座に移管されます。5年目時点の価格で移管されるので、それまでに利益が出ている分は非課税になります。

 

また、ジュニアNISA口座での新規買付ができるのは、2016年~2023年までの間です。

その後は、新規買付はできませんが、2024年~28年まで、ジュニアNISA口座専用の「継続管理勘定」に移管することが可能です。

「継続管理勘定」に移管すれば、なんと20歳まで非課税になります。

 さらに、20歳を超えた場合はジュニアNISAのある証券会社の口座に成人NISA口座が自動で開設され、そこに更にロールオーバーすることも可能です。(ただし、つみたてNISA口座には移管できません)

 

相続などを考える場合は、子供が赤ちゃんの頃から投資しておけば、成人した後も非課税を継続できるというとても良心的な制度ですね。

 

子供が18歳になるまでは原則払出しできない

注意が必要な点が一つあり、子供が18歳になるまでは原則払出しが出来ません

どうしても払い出す場合は、過去の利益分に課税されてしまう上に、ジュニアNISA口座が廃止されてしまいます。

そのため、あくまで余裕資金をジュニアNISA口座に入れておくようにして、必要なお金は別途通常の口座で運用したり、自由の効く親のNISA口座で運用した方が良いです。

 

一番お得なのは、毎年80万円を5年間ジュニアNISA口座の買付けにあて、その後はロールオーバー・継続管理勘定・成人NISA口座・ロールオーバーを繰り返し……です。

しかし、子育てにはお金がかかりますし、毎年80万円も投入できる家庭は少ないと思いますので、なかなか現実的ではありません。

無理しない範囲でジュニアNISA口座を活用しましょう。

 

安定した成長が期待できる商品に投資しよう

ジュニアNISA口座は非課税枠をふんだんに活用できる大変有利な制度ですが、利益が出せる商品に投資しないと意味がありません

損失だらけでは、課税対象の利益がありませんので……。

特に、毎月分配型投資信託のような、ただの払い戻しになっている商品(=特別分配金が出るような商品)はジュニアNISAの非課税メリットが活かせないので、購入しないようにしましょう。

特別分配金はそもそも非課税です。

 

管理人のオススメは、「つみたてNISA」に採用されている投資信託を、積立購入することです。

金融庁が厳選した良質な投資信託のみ「つみたてNISA」購入対象になることが可能です。

ぼくのイチオシは米国株に連動するインデックス投資信託ですね。

以前に書いた米国株の記事ですが、日本株の指数「TOPIX」と米国株の指数「S&P500」を比較しており、「S&P500」の方が右肩上がりの綺麗な成長を描いていることがわか

 

mamezou00000.com

 

日本株も今後どうなるかわかりませんが、米国株の方が人口増加傾向、株主を大事にする姿勢、 経済のコントロール力から見ても有利なことは間違いなしです。

長期投資なら米国株ではないでしょうか。

「S&P500」に連動する投資信託では「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が信託報酬(=経費)が低くオススメです。

米国以外にも分散投資ということであれば、「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」も良いと思います。世界中の株式・債券・不動産に分散投資できるので、米国株のみよりも、安定した成長が期待できます。

 

ジュニアNISA口座を開設するなら楽天証券かSBI証券

ジュニアNISA口座を開設するなら、SBI証券楽天証券 が取り扱い商品が多くてオススメです。

2証券会社とも、ジュニアNISA口座では国内株式取引手数料が無料です。

楽天証券 は、クレジットカードでの投資信託つみたてが出来て、楽天ポイントが貰えるのがウリですが、ジュニアNISAの場合はクレジットカードを(家族カード含め)未成年が作れないのでポイントが貰えないのは残念ですが。。

いずれにせよ、ネット証券だとこの2社が大手なので、お子さんも将来運用しやすいでしょう。

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